街角の音のからくり その1 -川崎駅地下街アゼリア-


date:1997.8.30

 有楽町にマリオンができて、街が少しづつ変っていった。マリオンには入り口の頭上に時計がついた。その時計は毎正時になると文字盤がスライドして中から人形が出てきて、鐘を叩いてメロディーを奏でた。当時は物珍しく待ち合わせ場所として市民権を得ていった。

 今では類似のものが全国各地にできている。横浜のデパート「そごう」の入り口にもある。最初は時報として時計と組み合わされていたのだが、だんだん時計がなくてある一定の時刻に人形とかが音楽を演奏するというスタイルのものが表われるようになってきた。富山県の氷見には藤子不二夫氏の故郷でもあり、定時に忍者ハットリ君などが踊り出す橋がある。

 先日川崎にいった時にも見つけた。アゼリアという地下街の入り口にあった。一日7回カプセルの中からかわいい子どもの姿をした人形が出てきて、カロヨン(組鐘)を演奏する仕組みになっている。宇宙カプセルという名前が付いているが、いったいどういう由来でこの名前が付いたのかわからない。

 人は結構いっぱいこのからくりを見ていた。子どもが多かったのは夏休み中であったからだろうか。地下街に降りるエスカレータと階段の真上にあるので、通行する人にとっては見ている人が障害となって少し歩きにくいかもしれない。